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フロントシングルはちょっとリスキー

2008.09.19 Fri 01:29 | 自転車 > 道具と機材

乗鞍のレース後に転倒したときに腰を打っていたようで、後から右の股関節が痛み始めてしまい、しばらく自転車はお休みで強制シーズンオフとなっていました。ちょうどヒルクライムレースがひと段落して区切りのいいところでもあったので、しばらくぶりに乗ることができた先週末はあまり追い込むこともなく、素直に走ることそのものを楽しんできました。

さて今回は、乗鞍で久しぶりに試したフロントシングルの話。
フロントシングル
昨年の優勝者も、今年の優勝者も採用していたフロントシングルギア。もちろんその目的は軽量化で、元の構成にもよるが約200〜250g程度減らすことができる。

一方のデメリットは重いギアが足りなくなる可能性の存在。乗鞍やあざみラインのようなステージでは心配は要らないが、長い平坦のあるスバルラインでは迷うところだし、美ヶ原の終盤にある急斜面の下りでは全くもって話にならない。

そしてさらにもうひとつ、僕が現地に着くまで完全に見落としていたデメリットがある。
チェーン落ちのリスクだ。

前日に体を動かすため、宿とスタート地点の間を往復していたときのこと。登りから下りに転じるとき無造作にトップギアまで上げた瞬間、「カシャーン」と乾いた音を立ててあっさりとチェーンが外側に落ちてしまった。

普通ならアウターのチェーンリングが押さえになっているところだが、それが無いためにチェーンが落ちてしまったわけだ。3年前にシングル化した時は今よりも力が無かった上にインナーは39Tだったので、スバルラインの平坦区間でもトップギアを使うことは無く、その結果このことに気づけなかったんだろうと思う。

その後何度か試してみて分かったことは、一度トップギアに入ってしまえば負荷をかけてもチェーンは安定していること。注意が必要なのはトップギアに上げる瞬間だけ。レースの中でそこまで気を使っている余裕があるかどうかは不明だが、今回のレースはどうにか無事に終えることができた。まあ正直な話、自分がトップまで使い切っていたかどうかは全く記憶にないのだけれど……

レースで着を争っている時は言うまでも無く、たとえ自分の記録だけとの戦いであっても、チェーン落ちのトラブルは直接のタイムロスに加えてメンタルにも悪影響を及ぼしかねないので、これからフロントシングル化を試そうという人は自分が必要とするギア比について熟考してからにすることをオススメします。



ちなみに、丁寧に操作する以外の対策も無いことはないと思う。
ぱっと思いつくところだと

・インナーチェーンリングをアウター側に装着する

多分、というか間違いなく、ローギアに入れたときにチェーンが不安定になる。ヒルクライムではトップ側よりもロー側を使う頻度のほうが高いのであまり実用的でない。チェーンウォッチャーを併用すれば内側へのチェーン落ちは防げるけど、ローギア使用時にチェーンラインがきつくなるのはマイナス要因。

チェーンが斜めになる組み合わせは伝達効率が低下すると言われているけど、実際どの程度の違いがあるものなんだろうか。

もう少し現実的な線でいくと、軽量化のメリットが多少薄れるが

・アウター側にバッシュガードや小さいギアを入れる

インナー34Tなら、アウター側に36Tでも入れておけばいい。Q-RINGSの場合、36Tは42gなので、これでも元の構成に対して150g以上の軽量化にはなるはずだ。

さらに、金属加工の技術があるなら

・FDの羽のような形状をしたチェーン押さえを製作する

という手もある。FDそのものを利用してもよいが、重量を考慮すると、そんなことをするくらいならアウターにチェーンリングを入れるひとつ前の手法のほうがずっとマシ。

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